追い詰められて

今や渋いおじさまとなったケビン・コスナーが、若かりし頃に主演した『追い詰められて』について語ります。
主人公ケビンが扮する海軍将校トムは、スーザンという美しい女性と恋におちます。後にトムはスーザンが、国防長官であるプライスの愛人と知ります。一方、スーザンに別の男がいるのを察知したプライスは、嫉妬に駆られ誤って彼女を殺害…というお話です。
前半は観てるこっちが恥ずかしくなる程、トムとスーザンのハーレクイン・ロマンス並みの恋愛が描かれます。スーザンが殺害された後は、打って変わってサスペンスにシフトします。
私が特筆したいのは、プライスの秘書役のプリチャードです。プリチャードは、殺人を犯したプライスの為に隠蔽工作に奔走します。単に熱い忠誠心のためと思っていたのですが、それ以上の思いがあったのです。プリチャードは同性愛者で、プライスを一途に想っていたのです。私的にはトムとスーザンの恋より、プリチャードのプライスに対するプラトニックな愛がツボにハマります。
事件の真相に奔走するトムと、プライスを守るプリチャードの攻防戦が物語の後半戦を盛り上げます。ヒッチコック映画を現代風にアレンジした印象があります。
余談ですが、映画に出てきたPCや科学捜査の機器類。当時(20年程前)は最新だったのだろうと思うけど、今見ると“古っ!!”とツッコミたくなります。