博士の愛した数式

私だけでなく、家族全員が好きな映画の1つがこの「博士の愛した数式」です。
事故の後遺症で80分しか記憶がもたない博士のところに家政婦がやってきて博士と家政婦、そして彼女の息子「ルート」を交えたやりとりが展開されていきます。
毎朝、まるで初めて会ったかのような会話から一日が始まります。数学をこよなく愛する博士はある日、家政婦に小学生の子どもがいることを知ります。それを知った博士は次の日から子どもを連れてくるように言いつけ、次の日家政婦である母親と一緒にやってきた子どもの頭を撫でて「ルート」と名付けてくれます。
そこから3人の温かいやりとりが始まっていくのですが、そのやりとりがまるで本当の親子のように温かくて見ている私たちまでまるでそこに一緒にいるかのような気持ちで見入ってしまいます。
決して大げさな表現があるわけでもなく、ただ穏やかで静かな時が3人の中を流れていきます。数学をこよなく愛するのと同じように子ども「ルート」も大切にしてくれる博士、その博士を慕い、尊敬するルート、そんな2人を温かく見守りながら、かつ博士を尊敬しながら家政婦としての仕事をしていく母親のやりとりは穏やかでこのままこの時間がずっと続けばいいのにとさえ思わせてくれます。
最後には博士はその記憶が80分ももたなくなってしまいますが、ルートにとって博士はいつまでも慕い尊敬する存在で、いつしか数学の教師を目指すようになります。
こんな穏やかな映画はなかなか見たことがなくて、観終わった後、家族みんながこんな時間を過ごしたいと感じました。そして博士が話していた素数って何?と子どもたちから数学についての質問が次から次へと飛び出してきました。
特に長男はこの映画を見て数学が大好きになったといっても過言ではありません。家族全員で観たい映画としてこの「博士の愛した数式」はおすすめの1本です。